KKD法と権限委譲 | Dotforwardのプロマネブログ

KKD法と権限委譲

 KKD法を覚えていますか? 以前,経験(K)と勘(K)と,最後は度胸(D)だという話をしました.(トラックバック参照の事)

 このDの度胸についての話です.

 近くの散髪屋での事です.
 引っ越してからなので昔からの知り合いというわけではありませんが,店内にいっぱいの賞状やトロフィーが飾ってあります. 腕には自身のある感じでした.
 いまはインターンを数人雇って先生役もやっているのですが現場にも出て自らカットしています.

 その時は店主がオイラの担当になったのですが,雑談でやはりテクニックについては「人に任せないで本来は自分で全部やりたいんだけど,それだとたくさんのお客さんの要望に答えられないし,若い人も育てなきゃいけないしね」なんて言ってました.

 髪を切るという仕事も,長い髪を短くした後は修正できませんから,そういった大事な作業を未熟な人に任せるのは勇気,度胸といったものが必要でしょう.

 職人気質が出過ぎて「全てのカットは自分がやる」としていると1日あたり10人程度というのが限界で,報酬などもそれが限界でしょう. しかし,技を若手に教えて何人も育てて行く事が出来れば,待ち時間を減らせるなどサービスを向上させたり,もしかして自分は店を大きくする等で世界征服?も可能かもしれません.

 「未熟者に任せる」というとリスクもありますから,度胸が必要ですが,これが思ったより上手くやってくれるものです. 当然,あなたが上手くやってくれそうな人に権限委譲をしているからです.