火垂るの墓 | Dotforwardのプロマネブログ

火垂るの墓

 早いもので,前回の投稿からあっという間に5年.アメーバブログのオープン日に開設したのだけれど,それから10年か...

 で,最近,初めて「火垂るの墓」という映画を見た.言わずと知れた,スタジオジブリの作品だ.同時上映が「隣のトトロ」だし,現在上映中の「想い出のマーニー」とかも含め,ジブリ作品の中では異色なんじゃなかろうか.

 観る前までは,戦争の悲惨さを伝える反戦映画かと思っていたけれど,観た後は全く違う印象を持った.

 母親と父親を失って,幼い妹を育てる決意をするわけだけれど,家の在る親戚もあって最初はそこに住んでいたわけで,親の残した貯金も潤沢にあったのに,結局は栄養失調で妹や自らの命も失ってしまう.それは協力し我慢しなければいけないご時世なのに社会生活を拒否してしまった事で孤立したのが原因.
 これは戦争を背景にしているけれど,社会的孤立という意味では現代の,いや未来に向けても解決できない永遠の課題なんだろうね.人と交わるのが苦手な人を最近では「ひきこもり」と言うけれど,そのたぐい.