Dotforwardのプロマネブログ -3ページ目

3年後,5年後,10年後の自分を考えることは,在りますか?

採用面接とかで,まぁ「3年後のあなたは?」という質疑がでたりします. はて,あなたの3年後は?日本の3年後は?

今のままの状態での3年後. それは今より3才,歳を取っているだけですか?

今の上司(ぶちょさ~ん)に,最初に会ったのが3年前.「生まれたばかりから自分の子供の姿を見ているわけだが,1年経つと立って歩いて,もうすぐしゃべるまで成長している. 振り返って自分はこの1年,『成長したか』を改めて考えると反省点が多いね.」

幼児の1年とおっさんの1年では,成長度は比べモノにならないけど,1年経って,成長している自分を感じられる様になりたいものですね.

まぁ,自分自身を80年くらいの「長期プロジェクト」としてとらえるか.

5年前,今の会社に誘ってくれた先輩に,久しぶりに会いました.
退職後の,彼の4年間は,どうだったのだろう.

リソース

人手がないなら,連れてこい(爆)

ニッパチの原理

 最初に聞いたのは学生時代,集金先での事.「今月はニッパチだからお金ないねん」.その集金先は商店街のお菓子卸売り件店舗でしたが,彼女いわく「3月は決算が見えてるから,余った予算消化があるねんけど,2月は絞られるねん.8月も上半期の締めなのでしぼられるねん. 2月と8月は金がないねん.それをニッパチというんや」

 日本の経済サイクルからすると,確かにまぁ,そんなところか.

 二割と八割の原理. いろいろな場面での根拠が無くても説得力がある比率. たとえば「8割は賛成.2割は反対」またはその逆. あるいは「8割の収益は2割の社員が稼いでいる」「地球は2割の富裕層と8割の貧困層」とか.
 8割のプロジェクトは黒字だが,2割は赤字. 2割は期限通りにサービス開始するが,8割は遅延する.

 という感じで使える,魔法の言葉.

オフシェアと責任

 「オフシェア」とは他国の企業とネット等の通信手段で情報ををやり取りしながら仕事を進める業務推進方法.中国やインドなどの安価な労働力に期待してトータルコストを抑えようとする事が多い.

ちょっとした笑い話を聞いたので書いてみよう.

上司「オフシェア先に視察に行って来ました. 彼らの会社は優秀で現地のエンジニアも全て漢字検定1級を取得していますので,コミュニケーションロスはあり得ない. つまり,正しく設計書を書いて渡せば,プロジェクトは上手くいきます. 逆にいうとプロジェクトが失敗するときは,設計書を書いた我々が悪いという事になります.」

俺様「あのー,日本人同士でもコミュニケーションロスがあって苦労していたり,設計書がないので後付けで作っているプロジェクトがあったりするのですが,上手くいくと思いますか?」

決まっている仕事

突発でやってもらいたいという話が出てきたというので,この件に関して初めて自社の営業と話をしたときの模様.

営業「この仕事,取りたくなかったんですが,やることが決まってしまいましたので,お願いします.大事なお客様ですし.」

俺様「そうですか.仕方ないですね.わかりました.では,時間もないことですし,無理をするので100万円くらいかかります.」

営業「ええっ!(驚)そんなにかかるんですか.お客様からは50万円程度しかもらえません.」

俺様「そんなん知るかい.値段出す前に相談しろって.」

魔法の命令

 プロマネをする上での,魔法の言葉.

うまくやれ
ちゃんとやれ
しっかりやれ


 おお!

台所事情

 取引先の台所事情というものがあります. ちょっとまえに「キャッシュフロー経営」といった言葉が流行りましたが,経営者の立場になると,どうも現金をどれだけ持っているというのが重要事項のようです. ホリエモンも会社の経営状態を示す時に「我々は現金を持っている」といってましたしね.

 ここで,押さえておかなえればいけないのは取引先の決算期です. 日本だと4月~3月が多く,外資系だと1月~12月が多いですね.
 とおもっていたら,8月~7月なんて会社もある訳なので,そういった所に盲点があります.
 決算というのは,「その会社の1年の企業活動のまとめ」ですから,在庫よりは現金や売掛金のようなものが欲しいわけです.

 買いたたくチャンス!(笑)

 生活の中で,「決算セール」とか「半期の一度の~」とか聞きますが,まさに帳簿をどれだけ綺麗にするかという部分ですね.
 扱っている商品によっては,単月度の成績しか見ない会社もありますが,たとえばセキュリティ関連商品とか家を買うとか,ある程度の時間を掛けて評価をしなければ簡単に購入確定ができないものも在りますから,前出の決算から,四半期,上半期を知っておくと,交渉を優位に,さらに担当営業さんに恩を売りながらといった最適なマネージメントが出来ると思います.
 たった1円の買い物が,その担当営業さんの成績を達成へと導く事もあります.

責任

 前回,「権限委譲」という話をしましたが,権限は渡しても監督者責任という部分は請け負う必要があります.
 良くあるのが責任逃れを行う上司で,これは一度やると二度と誰もついてこれません. 直接の部下じゃなくても評判は広がります.
 逆に成り代わって叱咤を受ける,責任を取る形に取り組む,そうすると部下からの信頼を得,さらに対策も自ら前向きに考えられるようになり,1つ前に進むことが出来ると思っています.

KKD法と権限委譲

 KKD法を覚えていますか? 以前,経験(K)と勘(K)と,最後は度胸(D)だという話をしました.(トラックバック参照の事)

 このDの度胸についての話です.

 近くの散髪屋での事です.
 引っ越してからなので昔からの知り合いというわけではありませんが,店内にいっぱいの賞状やトロフィーが飾ってあります. 腕には自身のある感じでした.
 いまはインターンを数人雇って先生役もやっているのですが現場にも出て自らカットしています.

 その時は店主がオイラの担当になったのですが,雑談でやはりテクニックについては「人に任せないで本来は自分で全部やりたいんだけど,それだとたくさんのお客さんの要望に答えられないし,若い人も育てなきゃいけないしね」なんて言ってました.

 髪を切るという仕事も,長い髪を短くした後は修正できませんから,そういった大事な作業を未熟な人に任せるのは勇気,度胸といったものが必要でしょう.

 職人気質が出過ぎて「全てのカットは自分がやる」としていると1日あたり10人程度というのが限界で,報酬などもそれが限界でしょう. しかし,技を若手に教えて何人も育てて行く事が出来れば,待ち時間を減らせるなどサービスを向上させたり,もしかして自分は店を大きくする等で世界征服?も可能かもしれません.

 「未熟者に任せる」というとリスクもありますから,度胸が必要ですが,これが思ったより上手くやってくれるものです. 当然,あなたが上手くやってくれそうな人に権限委譲をしているからです.

ミーティングコントロール6

 メモリスロット付きホワイトボードがあります.これはホワイトボードの内容を紙ではなくCFメモリに入れてくれるものです.

http://www.plus-vision.com/jp/product/boardfax/m-10/spec_osusume.html

 これだとホワイトボードにちゃんとまとめていれば,メモリカードに画像を記憶して,それを関係者にメールを送るだけで議事録を電子ファイル化が出来るようになりますので省力化ができます.

 これを実践し始めると,ホワイトボードは「健忘録」じゃなくて「議事録」に見えてきます. そういった意識でまとめて行くことも重要でしょう.

 そんなこと言われてもホワイトボードなんて滅多に買い換えるものじゃないし高いしとお思いでしたら,携帯電話のカメラでも120万画素もあれば十分なんですね.
 ちょっと大きめに文字を書いておくとか,微妙なノウハウもありますが,是非おためしください.

 これまでミーティングの定義やコスト等を考えてきましたが,こうして生み出した成果物の総決算が議事録と言えるでしょう. なので,せっかく決めたことが覆らないように,あるいは「そんな話聞いてない」と言われないようなアフターフォローが大事ですね.